住宅やお店の外壁にはさまざまな素材がありますが、その中でもサイディングは独特な雰囲気があり、
ひときわ目立つ存在です。
一般住宅のほかに、飲食店の外壁や内装などにも使われ、存在感のある外壁は建物のイメージアップにつながります。
1.窯業サイディングのメリットとデメリット
サイディングには種類があり、代表的なのが窯業サイディングと金属サイディングです。
窯業サイディングはセメントと繊維を混ぜ合わせて作られた素材で、2000年ごろから普及されるようになりました。
現在ではサイディング外壁の70パーセントを占めています。
そんな窯業サイディングのメリットは、バリエーション豊かなデザインです。
タイルやレンガ、ストライプなどデザインによって雰囲気がガラリと変わり、選ぶ楽しみがあります。
リーズナブルな費用も窯業サイディングの利点と言えるでしょう。
工場で大量に生産できるために高額になりがちな工事費用を安く抑えられます。
また、耐震性の面でも優秀です。
材質が軽量なので地震がおこった時の揺れも少なく済み衝撃が軽減されます。
ただ、熱を吸収しやすい、防水性が劣る、コーキングメンテナンスが必要など
デメリットも頭に入れておかなければなりません。
窯業サイディングが色あせ始めるのは、約3年から5年程度の間と言われています。
その後はチョーキング現象が起こったり老朽が目立ちはじめ、ヒビや亀裂が入ると危険性が高まります。
壁を長持ちさせるためにも定期的にメンテナンスをおこない、リフォームを考えましょう。
2.金属サイディングのメリットとデメリット
金属サイディングは、スチールやアルミ、ガルバリウムなどを使用しています。
窯業サイディングと決定的に違うのがやはり熱に強いことでしょう。
熱を吸収しやすい窯業サイディングに比べると耐熱の面で勝っています。
耐久性の高さも金属サイディングのメリットです。
丈夫でしっかりした素材なので、ちょっとした衝撃にも耐えられます。
老朽しにくいので、メンテナンスも楽てす。
また、軽量で耐震性に優れていることも金属サイディングの特徴です。
揺れも抑えられるので、大きな地震がおこったときもダメージが少なく済みます。
デメリットはデザインのバリエーションが少ないこと、費用が高い、錆びやすいことです。
デザインにこだわりたい、できるだけ費用を抑えたい人は窯業サイディングがオススメです。
ただ、水を通しにくく老朽しにくい、音が響きにくいなど
デメリットが気にならないくらいのメリットもたくさんあります。
窯業に比べて耐久性が高いので少し高額でも、
リフォームの頻度を少なくしたい人は金属サイディングを選ぶと良いでしょう。
3.施工以外の費用
サイディング外壁工事は、資材や施工のほかに発生する費用があります。
まず1つがシーリング工事です。
つなぎ目を埋めるための施工をしなければなりません。
サイディングに水を通すと老朽が早まるおそれがあるので、防水シートも必要です。
また、作業員が安全に施工をするために、足場も設置されます。
もし足場がなければ作業をする人の姿勢が安定せずに本来の技術が発揮できなくなってしまいます。
ムラのある雑な仕上がりにならないためにも足場の必要性は高いと言えるでしょう。
まとめ
サイディングには窯業サイディングと金属サイディングの2種類あります。
窯業は熱を通しやすく防水性に劣るがリーズナブルでバリエーション豊富なデザインがメリットです。
金属は費用は高額でデザインのバリエーションは少ないが、熱に強く耐久性に優れているのが利点です。
また、足場やシーリング、防水シートなど施工以外の費用がかかることもわきまえておきましょう。