外壁のリフォームとして頻繁に用いられているのがサイディングです。
サイディングは、建物の雰囲気を一気に変えるという意味で、とても魅力的なリフォームである反面、
寿命が気になる方も多いはず。
そこで今回、サイディングの寿命をテーマに、そもそもサイディングとはどんなものか、
具体的に何年が寿命かといったテーマでお話しします。
また、サイディングの寿命を延ばす方法も紹介します。
サイディングとはどんなものか
サイディングとは、主にセメントと繊維を原料とした住宅外壁の素材を言います。
この素材を外壁に貼っていき、住宅の外壁として利用する建材です。
サイディングボードともいわれる通り板状になっており、この板をどんどん貼っていくのがサイディング工事です。
施工中シーリング材を充填して水が入り込むことを防いだり、既存の外壁に貼って利用したりします。
もちろん新築に利用されることも多く、現在では新築の約7割に採用されている外壁材です。
陶器などの技法を利用した窯業系、金属板を利用した金属系、樹脂などを利用した樹脂系、
そして木を利用した木質系などがあります。
冒頭でお話ししたセメントと繊維で作られたサイディングは窯業系に分類され、
主なサイディングとして知られています。
簡単にそれぞれの特徴を紹介すると、窯業系がセメントと木質系の繊維を練り合わせて固めた外壁材です。
金属系は、トタン製やガルバリウム鋼板製があり、文字通り金属板を加工して外壁にした方法です。
樹脂系は塩化ビニル(プラスチック)を用いた海外で主流のサイディングで、
色あせが少ないのがメリットとされています。
最後の木質系は、木材を主材とするサイディングです。
断熱性に優れている反面、天然素材なのでメンテナンスを頻繁に行う必要があります。
こういった種類があるのがサイディングの外壁材です。
サイディングの寿命はどの程度か
サイディングにも劣化があり、寿命もあります。
ただし、その寿命は素材によって大きく異なります。
目安としては、窯業系や金属系が主に約30~40年程度、樹脂系が約30年程度、そして木質系が約20年程度です。
もちろん住宅を建てた環境によってその寿命は変化しますが、
一つの目安として窯業系や金属系に比べると木質系はやや寿命が短いというのは事実です。
いずれも何らかのきっかけで吸水を長年していたり、日光や風雪に耐えるたびにダメージを負ったりします。
モルタルが約30年程度ということを考えるとやや長めの寿命ですが、
それでも劣化するということは知っておきましょう。
サイディングの寿命を長持ちさせるには
サイディングの寿命を長持ちされるには、定期的なメンテナンスがおすすめです。
外壁塗装を行なったり、破損部分を修繕することで、その寿命を延ばすことができます。
メンテナンスフリーといっているものも念のためにメンテナンスをすることで、その寿命を延ばせるため、
メンテナンスを検討しましょう。
それぞれの目安として窯業系であれば約7~10年程度、金属系であれば約10~15年程度、
木質系や樹脂系であれば約10年程度です。
まとめ
サイディングは現代の新築住宅で盛んに利用されている建材です。
そんなサイディングですが、種類も豊富で、その種類によって寿命も若干異なってきます。
こういった寿命のある建材をより高寿命にさせるためには、定期的なメンテナンスが重要です。
もし自宅をより長く、きれいに保ちたいのであれば、
今回紹介したメンテナンス期間を目安にメンテナンスをしてみましょう。
もちろん気になったら、年数に関わらずメンテナンスを業者に依頼するのもおすすめです。