外壁に利用されるサンドイッチパネルとはどういう仕組み？

外壁や屋根には様々な種類の製品が使用されていますが、多くの施工主が希望されるのは断熱性が高く、
耐久性もあるものです。
日本の夏は世界屈指の猛暑となっており、断熱性が高い外壁を求める方が年々増えています。
サンドイッチパネルもそうした需要に応える製品です。

サンドイッチパネルとは

サンドイッチパネルとはそもそもどういう物なのでしょうか。
サンドイッチパネルとはプラスチックの芯をステンレスやアルミの板で挟んで作った複合板と呼ばれる素材です。
中身がプラスチックなので容量が軽く、扱いやすいため使用する現場が増加しています。
サンドイッチ状に板で挟むことから「サンドイッチパネル」の名称で呼ばれるようになりました。
ステンレスやアルミで加工してあるため、耐久性が強いこと評価されています。
サンドイッチパネルは中身のプラスチック部分を発泡スチロールにすると、非常に効率的な断熱性があり、
かつ軽量のため外壁材にも応用されています。
小さく加工もしやすいので、細やかな部位の外壁にも使用されており、多彩なバリエーションが登場しています。
薄いながらも強度も耐火性も強いので、アパートやマンションなどの外壁にも使われるようになりました。
金属を加工して作るこうした薄い素材は船や自動車などの構造にも使用されており、
住宅建築以外の天井や屋根にも使われています。
さらに、サンドイッチパネルの作り方は現在多岐に渡って注目されており、
ソーラーパネルなどの素材にも同様の製法が用いられています。
普段あまり馴染みのないサンドイッチパネルは、意外と私たちの暮らしに近い製品なのです。

様々な建物に使用されているサンドイッチパネル

サンドイッチパネルは応用性の高さを生かし、外壁塗装工事のコストの削減面でも活躍しており、
大型の工場やテナントの外壁にも使用されています。
金属加工の美しいサンドイッチパネルは近未来都市を感じさせるデザインです。
また、その素材からでも分かるように、金属で挟み込んでいるため雨や風にも大変強く、
工場の建て替えなどの際にはサンドイッチパネルが指名されることもよくあります。
スタイリッシュな仕上がりの工場の外壁には多数のサンドイッチパネルが使用されており、
ひょっとするとみなさんのお近くにある大型工場にも使用されているかもしれません。
壁だけではなく、屋根にも硬質な断熱材をサンドイッチパネルにすることで
屋根からの熱も建物全体に浸透させることなく保つことが出来ます。
この利点を生かし、最近ではサンドイッチパネルを外壁に利用した住宅も増加しています。
室内温度が一定に保てるため、木材の住宅とは違った良さを確保することが出来るのです。
プレハブタイプの家に応用すると、外壁の強化や耐熱性の強化にもつながるので、
低コストながら優れた家を建築したい方におすすめです。
木造住宅のリフォームの際にも外壁や屋根の塗装だけをやり直すのではなく、
サンドイッチパネルを新たに導入することで見た目にはもちろんのこと、家全体の耐久性を向上させることも出来ます。
一般的に、住宅の外壁構造は耐震性を確保する義務があり、あまり薄くすることができません。
そこで、先にも述べたような耐熱性の高い発泡スチロールを中身に応用した技術が
家の外壁や屋根の設計にも役立っています。
発泡スチロールをサンドイッチした外壁はまるでコンクリートのような強度を確保することができ、
かつコンクリートよりも施工日数は短く、低コストで済むのです。
皆さんの住宅をリフォームする際にも、こうしたお手軽な建材に注目してみてはいかがでしょうか。